みなさん、こんにちは。

先日の新宿レッドクロスのライブ前に
このブログで、俺にとって「とっても熱い人」のライブを
見に行ってきたって書いたんだけど、その「熱い人」とは
「泉谷しげる」さんなんだよね。

場所は、横浜黄金町にある「ジャック＆ベティ」という
映画館。

母親から、「明日の泉谷しげるさんのライブの招待券を
手に入れたんだけど、行く？」って突然メールがきてさ、
いままで母親に泉谷さんの話を一切したことがなかったから
いきなりでびっくりしてねっ。偶然だったんだよね。
で、その日は、いろいろ用事はあったんだけど、
ぜんぶすっ飛ばして、友達と見に行くことにしたの。

用事をぜんぶすっ飛ばしてでも行くことにしたってのには
訳があって、それをちょっと話そうと思うんだけど、

明日発売される我らのアルバム「ネモトラボルタ１」と
「泉谷しげる」さんってのは、切っても切れない縁があるんだよね。

半年前くらいかな。いま一緒にやってるニコラス・ハゲ丸・ケイ君がね、
新宿の飲み屋横丁で飲んでたら、そこのマスターが泉谷さんの「HOT
TYHOON FROM EAST」ってCDをかけてくれたんだって。
それ聞いて感激したみたいでさ。
数日後、俺んち来て言うわけ。
どこ探しても「HOT TYHOON FROM EAST」ってCDがなくて、
いろいろ探し回ってやっと手に入れたんだ。ネモも聴いてみてよ。って。

で、２人で聴いてみたの。

すげ～！って俺も思ってさ。

このCDは１９７６年に、泉谷さんが一人でアメリカにライブを
しに行ったときの「ライブ盤」なんだけど、ギター１本と歌だけで、
異国の地の会場を魅了していくわけ。

俺の世代的に、泉谷さんは「俳優」という認識の方が強くて、
失礼ながら、「春夏秋冬」などのヒットを飛ばし、ミュージシャンとして
バリバリ活動していたころを知らなかったわけだけど、このCDのなかには
素晴らしい一人のミュージシャンがいたね。そして一人の魅力的な
人間がいたんだよね。

約３年間、俺は表立った活動をしていなかったんだけど、その間に
蓄積されていった発散願望ってのは、だんだん熱いものになってたんだ。
だけど、「それを一言で何と言う？」ってもし仮に問いかけられたとしたら、
２，３の言葉は思い浮かんでたんだけど、まだ１つではなかったんだよね。
要するに、１言で言えなかった。
常々思うことなんだけど、仕事って「１」だと思うんだ。
場合によっては、２，３のパターンも必要だとは思うけど、基本的に
軸となるもの、指針となるものは、「１」だと思うのね。
でなきゃ周りが迷惑するって話。生き方だって本当はそうだと思うんだ。
シンプルに越したことはない。まあ、自分はまだまだどっちも
半人前なんだけどねっ。
だから、このアルバムを聞いたときに、そんな俺のぼやけていた部分が、
具体的に１つになってきたんだ。「行ってこいっ。」って
背中を押されたような感じでさ。

そんなことを感じちゃってから、ケイ君より俺のほうがハマっちゃったんだ。

ケイ君が見つけてきてくれたこのCDを借りて、毎日ヘビーローテーション。

そして「ネモトラボルタ１」のアルバム製作に突入していくわけだけど、
「歌いれ」をしにいく時なんか、毎回車のなかでこのCDを爆音で聞いてたし、
「野良ボルター」って曲があるんだけど、この曲は、泉谷さんのCDに
出会わなかったら生まれてなかった曲なんだよね。

まあ、こちらの一方的な「縁」ではあるんだけど、
泉谷さんがこのアルバムの根底に存在することになって、
俺のなかで、とってもとっても熱い人となったわけなんだ。

前置きが長くなっちゃったけど、そんなわけで、泉谷さんのライブに
どうしても行きたかったわけ。用事を投げ捨てても。

で、泉谷さんのライブの日。２１：００。

ちいさな映画館に入ると、簡単なPAが用意されてた。

地元のバンド３つと、泉谷さんが順番に出てくると書いてあったから、
いつ出てくるかわからなかったんだけど、一番最初に泉谷さんが
いきなり出てきたんだ。

サイドギターがひとりいて、泉谷さんと２人での演奏。
初めて見る生泉谷さんっ。

いや～、感激した。

聴いてたCDは７６年だけど、０８年も同じ
泉谷さんがいたね。笑。

歌うってより、怒鳴る。
MCは、基本的に怒っている。笑。
ライブ中にPAさんを睨みつけて怒鳴る。
「もっと上げろ！ばかやろー！」って。笑。
だけどすべてに強い優しさがある。
憎めない。
お客さんはみんな笑っていた。
素晴らしかった。

ライブは笑うもんだって改めて思ったね。
記念すべき、初ライブ観戦っ。

大きな拍手に包まれて泉谷さんのライブは終ったわけだけど、
次のバンドの途中まで見て、帰ろうとしたら、
出口付近の受付のところに
泉谷さんが座ってたの。

俺は舞い上がっちゃってさ。

で、とった行動ってのは、
「CDにサインしてくれませんか？」だった。笑。

我ながら恥ずかしい。笑。

持っていった「HOT TYHOON FROM EAST」を差し出すと、
泉谷さんは「おっ！こんなのよく持ってんな～」って喜んでくれた。

ばっちりサインをしてくれた。
そんでもって、すかさず
「一緒に写真とってもらえませんか？」と頼んでみた。

もうただのミーハー。笑。

でも、泉谷さんは快く承諾してくれて、
一緒にいた友達と３人で撮った。
で、俺と泉谷さんとのツーショットも撮った。
友達と泉谷さんのツーショットも撮った。
だから合計３枚も撮ったんだけど、
ずっと泉谷さんは優しくて、協力的だった。

あとから、写真を見直したんだけど、
俺とのツーショットのときだけ、泉谷さんは
受付の机に頬杖をつき、とっても優しい
顔をしてくれていた。なぜだろう？わからないけど、
とってもいい表情の１枚だったんだ。

（結局、俺は最後まで舞い上がってて、
泉谷さんに自分の話はぜんぜんできなかったな・・笑。）

そんなわけで、
自分のライブの前に、泉谷さんのライブを見れて
とっても嬉しい気持ちのまま、ライブに挑むことが
できたんだ。

 

新宿ライブの当日。

 

ニコラス・ハゲ丸・ケイ君に会って、

 

「おい！！俺、泉谷さんのライブに行ってきたぞ！！
そんで、おまえに借りたCDにサインもらってきたぞ！！！！」

 

って言ったら、ケイ君が感激して、

 

「え～！！マジで！！！！すげ～、見せて見せて！」

 

って言うから、見せてあげたの。

 

「ほら！！！ジャ～ン」

 

したら、ケイ君。

 

 

「・・・・・・・。おまえの名前が入ってんじゃねえかよ！！！」

 

 

というわけで、
泉谷さんから俺の名前入りでサインをもらい、
CDは俺のものになりました。

 

泉谷しげる様、

 

サインと写真、本当にありがとうございましたっ。
また会える日を心から楽しみにしています。

 

おわり。

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