第2回 Snooks Eaglin

2008/10/23 - 2 Comments »

おススメミュージック


リニューアル第2弾!

さてさて、
新宿のライブも終ったことだし、
ネモトラボルタのルーツ的ブルースをまた1枚ご紹介します。
前回のジョニー・ギター・ワトソンに続き、次は・・・。

 

Soul’s Edge
Soul's Edge Snooks Eaglin        

Snooks eaglin——–vo&g
Sammy berfect——-organ&piano
David torkanowsky—-piano
George porter Jr——bass
Herman V ernest Ⅲ—Dr 

ニューオリンズの人間ジュークボックス!
スヌークス・イーグリンさんの登場ですっ。

みなさん、この人知ってますか?
知っている人は、結構少ないと思います。
すでに知っている人はナイスですねっ。
知らない人は、普通です(笑)
知っている人のほうがレアでしょう。

1936年ニューオリンズ生まれの
盲目のギターandボーカリストです。

前回お話したのですが、横浜にかつてあった「ブルース・カフェ」で
この人を初めて見ました。自分が大学生の頃です。

そのブルースカフェでのライブは凄まじくかっこよかったです。

上のCDにも参加していますが、ベースジョージポーター・ジュニアさん
も一緒に来日してベースを弾いていました。彼は同じくニューオリンズで
活躍していた「ミーターズ」というかっちょいいバンドのベーシストなんですね。
バックのバンドもかっこよかったです。

 

スヌークスさんは、レパートリーが2000~3000曲あるので、
人間ジュークボックスと呼ばれることが多いのですが、その通りで、
バンドスタイルでライブをしてはいるものの、ひとりでギターを弾いて歌っても、
なんの問題もないって感じのプレーをするのです。ギター1本で
ドラムのようなリズムを出し、ベースラインを付け加えながら、コードを弾く。
といったようなプレーなのです。だから一人でなんでも歌えちゃう!
まさにジュークボックス君なのです。

そして、なんといってもギターソロ!
ちょっと「どブルース」から逸れたジャジーかつ小粋なプレーをします。
ピックを使わず指で弾いているのですが、ピキッ、ぺキッ、といったような
音をだしながら、非常に細やか。そしてスリリング。そのスタイルは
オンリーワンな感じで、どう弾いているのかわからない。俺にとっては
「ミラクル」にも思えるソロを弾くのです。

と、マニアックなギター話になってしまいましたが、
もしよかったら下の1枚を探してみてください。
ブルースとか関係なく、ステキな1枚です。
ジャケットがネット上になかったので、タイトルと品番だけ
載せておきます。

「The complete imperial recordings~snooks eaglin~」
TOCP-8767

あ、東芝EMIだ(笑)
偶然ですっ。

ドライブでも、部屋のお掃除の時でも、料理中でも
いろんな場面で、こんなCDを流したら、「おつ」ですよ。
かなりおすすめ。

最後に、ちょいと俺的なエピソード。

さっき言ったように、大学生の頃、
ブルースカフェにスヌークス・イーグリンのライブを見に行ったとき、
自分のギターを持って行きました。
サインが欲しかったのです。

ライブが終った後、係りの人にギターを見せて、
「サインが欲しいんです」
って言ったんですね。

そしたら、係りの人が楽屋に行って聞いてきてくれて、
「普段はサインしないんだけど、せっかくギター持って来てくれたから
サインしてくれるみたいよ」と言ってくれたので、
ギターを持って楽屋に行きました。

その時、ふと思ったのです。
あ、目が見えないってことは、サインってどうするんだろう?
その時まで気付かなかった俺も俺ですが(笑)

とにかくスヌークスさんの楽屋の前で待っていました。

すると、スヌークスの奥さんのような方が出てきて、
楽屋の中に招いてくれました。

そこにイスに座ったスヌークスさんがいました。

ギターを差し出すと、まずポロポロ弾いてくれました。
おおおーー(俺、感激)

次に、マジックを奥さんらしき方から手渡されると、
ギターを裏返し、手で位置を確認しました。

そこで係りの人が言いました。
「スヌークスは、滅多にサインしないんだよ。
今回来日して、サインするのは君が初めてだと思うよ。」
おおおーー(また、感激)

続けて係りの人が
「スヌークスは、毎回サインが違うんだよ。
その時のフィーリング(気分)で決まるんだ。」と言いました。

すると、スヌークスさんがマジックを動かし始めました。

ゆっくりと、
ツーーーーーーーウ。

なにやら、まっすぐな線を描き始めました。
とてもゆっくりと。

そして、その線は、ほぼ直線にそのまま伸びてゆきました。
とてもゆっくりと。
ツーーーーーーーーーウ。

どうするんだ?どうするんだ?
と俺は固唾を呑んで見守りました。

さらに、線はそのまま伸びていきました。
ツーーーーーーーーーーウ。ウッ!!

スヌークスさんは、いきなりマジックを離しました。

え?

終わり?

おおおーーーー(俺、唖然)

 

スヌークスさんはすでに「やりきった感」を醸しだしていました。

そうなんです。スヌークスさんのその日のサイン(気分)は、
「直線」だったのです。笑。

その時のサインがこれです。

ちょんちょん、と両脇に付いているのは、スヌークスさんが
間違ってマジックを付けてしまっただけなので、
基本的にまっすぐな線を描きたかったのだと思います。

なんとも、おどろき。

なんか色んなことを期待して見守っていたのに、
力強い「直線」だけ。でありました。笑。

でもきっと、俺の為だけのサインなわけです。
ものすごく貴重ですよ!

 

そして、ちゃっかり、ベーシストのジョージ・ポーターさんにも
サインをもらいました。

Keep the funkと書いてくれました。
「ファンクし続けろ!」と。
嬉しかったなあ。

というわけで、ついついまた長くなってしまいました。笑。

 

Georgeさん、いまでも言われた通り、ファンクしてますよ~!!

 

そして、このときスヌークスさんにサインしてもらったギターは、
「マイスペース」のアップルストアのライブ画像で弾いているギター、
ギブソンのES-335です。

 

ではでは。





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2 Comments

ハルコ Writes:

直線サイン、すてき!!
読みながら、わたしも
どうなんの?どうなんの!?
おおおーっそうきた!!?って(心の中で)叫びました。
あーおもしろかった。

Tomo Writes:

ネモくん、こんばんは。
スヌークス・イーグリンさん、YouTubeの動画で初めて見ました。
すごくかっこよかった! びっくりしました。
初めて曲を聴いて、ギターのプレーを見て・・・しびれました。
CDぜひ聴いてみたいです。
サインの話、おもわず笑ってしまいました。
でも・・・すごく貴重ですよね。 
世界に1つの素敵なサインだと思います。