mammytone『Recipe Of BEETLES』 その3

2009/08/05 - 6 Comments »

Message from NEMO

みなさんこんにちは。

本日はmammytone『Recipe Of BEETLES』 の発売日です!!

さて、俺のマミートーン話。
すでに予約してくださった方もいるようですし、
5日の発売までに全曲紹介できるかなぁ。と
がんばってみたのですが・・・
全然間に合いませんでした。笑。
すみません。

まだ2曲しかご紹介できていませんが、
全曲解説を読んでから
聞くかどうか判断するという方もいらっしゃるでしょうし

最後まで紹介していきますので、
よろしくお付き合いください。

というわけで、今回もマイペースに
ビートルズカバーアルバムの解説をしていきます。よろしくどうぞ。

Recipe Of BEETLES-カブトムシのレシピ-
Recipe Of BEETLES-カブトムシのレシピ- マミートーン メディアファクトリーより発売2009-08-05

今回は、3曲目からですね。

3曲目に収録されているのは、「For No One」です。

1966年に発売されたアルバム「リボルバー」のなかに
収録されている曲です。
作詞作曲は「レノン・マッカートニー」
主に、ポールが作った作品です。

オリジナルは、ピアノがメインのバラードポップで、
途中、フレンチホルンのソロが入ります。
ちょっと寂しげな曲です。

俺が、この曲を選んだのは、前々回お話したとおり、
Rマン君の勧めであったわけですが、
その彼が耳にしたリッキー・リー・ジョーンズのバージョンを
俺は聴いてません。笑。

アレンジに関しては、これといって描いていた参考曲はなく、
勝手に俺の頭の中で8ビートにしたいっ!!
と思って進めていきました。

イントロも、目覚ましタイマーで、この曲が流れてきたら・・・。
なんて想像しながら作りました。さわやかに起きたいので。

ドラムはメツギさん。
ベースは、ネモトラボルタでも弾いてくれているチャビさん。
キーボードはシマダースベイダーさん。
ギターは俺です。

今回、この女性ボーカルの歌声を聴いたとき、
俺はメイシー・グレイリンダ・ルイスを連想しました。
ハスキーでいて包容力があり、土臭いのに泥臭くない。
そんな印象を受けました。

彼女の歌声の魅力を最大限に引き出す。
これがこのアルバムのポイントだと思いました。
これについては、言葉で伝えるには限界がありますので、
ぜひアルバムを聴いて、お楽しみ下さい。

全曲とも、彼女の歌声、
そしてビートルズの楽曲の魅力を引き出せるよう
ワタクシ全力で頑張っております!

(なんか言うタイミングを間違った気がする。笑)

この曲のオリジナルは、このアルバムに収録されています。

Revolver Revolver
The Beatles

さて、4曲目に行きましょう!!

4曲目に収録されているのは「Here comes the sun」です。

この曲は1969年に発売されたアルバム「アビーロード」に収録されています。
作詞作曲は、ジョージ・ハリスン

オリジナルはアコースティックギターを中心とした心地よいポップスです。

俺は高校生のときにコピーしてよく弾いてました。
カポ(ギターのネックに巻きつけて弦を締め付ける棒状のもの)
をはめて、ローコードで言う「D」のコードフォームに押さえ、
1弦を動かしてゆく。それだけで綺麗な響きになります。

原曲のキーのままでいけば、カポをはめても容易く弾けるのですが、
今回は女性ボーカリストとあって、キーを上げることになりました。
となると、カポをはめる位置を上にずらしていく事になります。

ギターというものは、フレットが高くなるほど、間隔が狭くなってゆきます。
俺の指は太いほうではないのですが、間隔があまりにも狭いと弾くのに
限界があります。

ひとつフレットをあげて、
この曲のフレーズを弾いてみる。
「まだいける!」

では、もうひとつフレットをあげて。
「うん、まだ大丈夫」

では、さらにひとつフレットをあげて、
「う~、もう限界・・・。」

というわけで、ボーカルのキーに合わせたのではなく、
俺のギターの限界に、ボーカルを合わせてもらいました。笑。

俺の指がもしもっとごつい系だったら、
キーがもうひとつ下がっていたと思います。笑。

これは、ボッサ風にアレンジしました。

そして少しでもビートルズ的な隠し味を入れたいと思いまして
ビートルズの「ノー・リプライ」って曲のドラムパターンで叩いてほしいと
ドラムのメツギさんにお願いしました。

それから、このギターソロなんですが、
ガットギターで入れたくなりました。
しかし俺はガットギターを持っていない。
そこでスタッフのマツモックス・リローデッド君に
お借りしました。

このギターソロをレコーディングしたとき、
そのマツモックス・リローデッド君がスタジオに来ていました。

俺は、ブースの中から、
「このギターいい音するね~、ありがとね~。
高そうだな~、ちゃんと拭いて返すからね~。」
なんてお礼を言うと、

「いえいえ、どうぞどうぞ。気にしないで弾いちゃってください。」
と言ってくれたので、

「俺ね、高校生のとき、ライブで使いたいからって、知り合いから
エレアコを借りたんだ。買ったばかりの新品の。で、その知り合いが
ライブ見に来てくれてさ。そのとき、俺が曲のカウントをすることになってて、
その新品のエレアコのボディーをピックで思いっきり、カッツ、カッツ、カッツ!
って叩いてカウントしたんだよ。会場にマイクを通したその音が響き渡るくらい
でっかくさ。笑。当然、ボディーには、ピックの傷跡がついちゃって。
で、実は練習のときから、カウントの練習もしてたわけで、
ボディーには点点点々・・・って、すでに無数のピックの傷跡があったのよ。
もうライブが終わったとたん、その知り合いがすっ飛んできてさ。
お前がカウントしたとき、ぶっ倒れるかと思ったぞ!って怒ったんだよ。笑。」
てなことを言うと。

「それは、やめてください。」
と当然ながらマツモックス君が答えてくれました。笑。

俺は、そのガットギターのいい音色に酔いながら、
ポロロン、ポロロン、と爪弾いてゆきました。

2,3テイク録音して、ギターソロは完成。

ヘッドフォンをはずして、ブースの外に出ると、
マツモックス君が感激してくれた様子で、

「いや~、よかったっすよ!もう、なんか
リー・リトナーみたいでしたね!?」

なんて嬉しいことを言ってくれたので、
ついつい、

「ほんと?リー・リトナーかぁ!うれしいなあ~。ありがとう!」
と答えてしまったのですが、

マツモックス君、ごめん。

俺、リー・リートナー聴いたことないわ・・・。

というわけで、リッキー・リー・ジョーンズの「FOR NO ONE」も
リー・リトナーも聴いたことのない俺ですが、それなりにこの2曲、
いいあんばいのアレンジができたと思います。

ぜひお楽しみに。

この曲の原曲はこちらに入っています。

Abbey Road
Abbey Road The Beatles

今回も長くなってしまいましたが、
次回もお付き合いのほど、どうぞよろしく!

CDの方も、俺に先駆けて、笑
本日発売されましたので、どうぞよろしく!!





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6 Comments

やすこ Writes:

NEMOさんこんばんは。

私は4日に入手していたので、
既にキラーチューンとなっております。
解説を楽しみにしている方々がいらっしゃると思うので、
頑張ってくださいね。
私としては、
解説は「たぶん、NEMOさんは間に合わないなぁ・・・」と思っていました(笑)

「Here comes the sun」が作られた時の、
ジョージ・ハリスンのエピソードが、私は好きです。
アップルでの仕事に疲れて、エリック・クラプトンの自宅の庭で、
春の訪れを感じて出来た曲が、この曲だったと。
きっと、気分が相当良かったんでしょうね。
歌詞に5回も、
「It’s all right」
が出てくるあたり、肩の力を抜いて楽しく曲を書けたんだなぁと、
想像したりしています。

3曲目の、
「For No One」
歌詞だけでも寂しげなのに、ホルンのソロが余計に寂しげな感じで、
正直、オリジナルはあまり好きではないのですが、
NEMOさんのアレンジはイントロから、とても爽やかで、
「晴れた日の午後に聴きたい曲」
というイメージが感じられました。
ジョン・レノンは、
「ポールが作った曲で好きなものの一つ。」と言っていたそうです。

追伸
「Drive my car」のギターの音色が、
とても素敵です!

ak Writes:

聴いてます、ーカブトムシのレシピー
4曲目までの解説と曲とじっくり楽しみながら。今は、夜中ですが、昼のキラッとしたときには、さらにさらに、いいかも~。
ある音楽系のサイトでも紹介されていましたね、太鼓判押されて。NEMOのコメントも読めましたし、良かった~。シアトルに行っていたなんて、かっこいい!
聞き込みながら、残りの解説楽しみにしてます。

さくら Writes:

こんばんは、ネモくん☆
アルバム、わたしの手元にはまだきてません。
きっと明日あたり届くかと・・。
とどくまでビートルズ、聴いてます。
ネモくんの解説を読んでると、どんな感じに仕上がってるのか本当に楽しみです。
はやく聴きたいです!!
私、毎年行ってる夏フェスがあるんですけど、今年は泉谷しげるさんが来ました。聴いてきました。本当にかっこよくて最初から鳥肌がたちました。心にグッとくるライブでした。
本当によかったです。

Tomo Writes:

ネモくん、CD届いて、ずっと聴いています。
素敵なアルバムですねー。
すっごい気に入りました!
ネモくんが作りだす音は、やっぱり素敵すぎるよと、ますます
惚れ込んでしまいますよ~。
ボーカルの声も、とっても好きです。
聴いていて本当に気持ちいいアルバムで、嫌なことあったけど
1度でゴキゲンになってしまいました(笑)
ネモくん、ありがとう。
これからもかっこいいこと、どんどんやってくださいね。
明日のライブも、がんばってください!

ななし Writes:

amazonで注文しました。
在庫の関係で、とどくまで時間がかかりそう。。。

早くこないかなぁ。。。

yuriko Writes:

アルバム今日買いました。早速聴きました。ビートルズに詳しくない私にとってはビートルズというより別の人の曲って感じで新鮮です♪ 気に入りました。これから毎晩聴いて癒されます(*^_^*)