ヤン・クーレマンス W杯

2010/06/18 - 5 Comments »

Message from NEMO

東京も梅雨入り。
ここんとこ蒸すね。

さて、今日は
先日のワールドカップ日本初戦勝利!!

に便乗して、

それにちなんだ話を少々。

 

ご存知の方も、そうでない方もいると思うが、
俺は全日空トライスター、後の横浜フリューゲルスに
小学校~高校(ユース)まで所属していた。

 

ぜんぜん今の俺からは想像つかないと思うけど。笑。

 

けっこう、それなりに打ち込んでたわけだ。

 

とはいえ、チームを引っ張る花形プレイヤーだったわけではなく、
裏で支える地味なプレイヤーで、体力だけが売りの「ディフェンシブ・ハーフ」。
ま、ギリギリレギュラーを保持していたって感じだったけど。

 

俺の話はおいといて。

 

そんな俺が最も熱中したのは、86年メキシコワールドカップ。

 

このメキシコ大会には、スター選手がずらりと揃っていた。

フランス・・・・プラティニ
アルゼンチン・・・・マラドーナ
西ドイツ・・・・ルムメニゲ
ブラジル・・・・カレカ
イングランド・・・・リネカー
デンマーク・・・・ラウドルップ
メキシコ・・・・サンチェス

あの有名なマラドーナの「神の手」「5人抜き」という
伝説が生まれた大会である。

 

だが、しかし。

 

俺が大好きだったのは、なぜか・・・・

 

 

ベルギーだった。

 

 

そして、特に好きだった選手は、主将のクーレマンス。

 

すらっとした長身でチームを引っ張る彼の姿は、
ものすごくかっこよかった。

長く伸びた足で、無骨にボールを裁き、
まだまだ行けるぞ!ついてこい!!と
敵陣に突き進んでゆく。

あ~かっこよかった・・・。

 

ベルギーは、どちらかというと地味なチームで、
目立って華やかだったスター選手もいない。
しいて言うなら、若手のホープだった「シーフォ」と
名ゴールキーパーの「パフ」くらい。

でも、この大会で4位という素晴らしい成績を残している。

 

なぜ俺は、そんな地味なチームが好きだったのか?

 

それは、プレースタイルにあった。

守って守って守り抜いて、ボロボロになっても、
前線にボールを送り込み、カウンターアタックを仕掛ける。
不屈の精神力が感じられた。

静かに燃え上がってゆくような闘争心がチーム全体を包んでいた。
それがかっこよく思えた。

 おそらく、俺の「ディフェンシブ・ハーフ」というポジションの性質と
合っていたのだと思う。

 

決勝トーナメント1回戦の
ソビエト連邦VSベルギーは、
そんなベルギーのチームワークが
発揮された最高の一戦だった。

その試合を録画したVHSを擦り切れるまで何度も見た。

あれはドラマだった。

 

 

当時、俺は小学生だったのだが、なけなしの貯金をはたいて
ベルギーのユニフォームを買いに行った。 まだ、できたてのお店
「サッカーショップ・KAMO」に。

同じチームメイトも、それぞれ好きなチームのユニフォームを
買ったりしていたが、ベルギーを買ったやつは1人もいなかった。

それくらいレアなことだった。
言い換えれば、まったく人気の無いユニフォームであった。笑。

 

でも・・・・。

 

お店に注文する時に、背番号を何番にしますか?と聞かれ、
迷いに迷ったあげく、「8」にしてしまった。

俺の大好きなクーレマンスは「11」である。

「8」は、若手のホープ「シーフォ」のナンバー。

 

一般的には、ベルギーといえば、かろうじて有名な選手が「シーフォ」だった。
何を血迷ったか、俺はベルギーというコアなチームのユニフォームを
選んでおきながら、そこだけ、一般ウケを意識してしまったのだ。

今思うと、本当に悔やまれる。

なぜ、11にしなかったのだろう・・・・・と。

 

 

・・・・・と、長々と2010年W杯とまったく関係ない話を語ってしまったが・・・・・・。

 

 今大会での日本への期待はみなさん低いらしいが、
一言言っておきたい。

 

あの頃から、サッカーを見ている人間にとって、
日本がワールドカップに出ていること自体が
夢のようなことなのだ。

 

勝てることを前提で、期待するとか期待できないとか
言っているみたいだが、

 

俺はワールドカップに日本が出場していること自体が
すごいと思っている。夢のようだ。まだ実感がわかない。

 

リトバルスキーが日本に来たからといって、
「リティー(ハートマーク)!!!」などと
俺は気安く呼べなかった。

 

ワールドカップは、歴史ある地球上最大規模の
スポーツイベントと言っても
過言ではないものだ。

 

その大会に、そのグランドに、日本が立っていること、それ自体を楽しんで、
2010年南ア大会を俺は観戦したいと思う。





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5 Comments

Tomo Writes:

そういえば数日前にダイちゃんがブログで、その86年大会の映像を、ネモくんにしつこく見せられた話をしてましたよ。笑
あの頃も今も、同じ大会の話で熱くなるなんて。
ネモくん、変わってないんだな~って、なぜだか少し嬉しくなってしまいました。
私はサッカーには詳しくないのですが、ワールドカップとなると観てしまうし、観てしまうといつの間にか本気で応援してたりします。
ネモくんとはサッカーに対する思いが全然違うとは思うけど、やっぱり日本大好きなのです。笑

なごや在住35歳 Writes:

機会あればブルゴスへの思いも語ってください。

やすこ Writes:

NEMOさん、こんばんは。

ワールドカップに出場しているって事が、とてもすごい事なのに、
勝ち負けにこだわる方はけっこう多いですね。
もう少し、大会そのものを楽しんで応援すればいいのに、なんて感じます。
なので、「出場したからには勝って!」みたいな期待をしすぎる方々には、
今日のNEMOさんのブログを読んで戴きたい気分です。

まる Writes:

クーレマンス、すぐネットで調べました。ベルギーの伝説的な名選手だったのですね。NEMOさんの文章を読んで、こんな感じかなそれともこんな感じかなとプレースタイルを想像しましたが、知識が少ないもので少々無理がありました(^_^;)
ワールドカップに出られたらいいのにな、が、勝ったらいいのにな、になって、予選突破しないかな、となってしまうのですよね。。思うのは自由ですが、望む結果にならなかったときに残念がるのではなく、選手や監督に対してただ讃えることのできる観客でありたいです。
今夜は夜更かしでイングランド戦見ます~

まーぼー Writes:

守って守ってカウンター・・・今大会のスイスを彷彿とさせますね。
スペイン戦はスッゲー感動しました。。

W杯のような一発勝負の大会は
実力だけじゃない「何か」を持ってるチームが
勝ち上がってったりするから面白いね。

今日は体調不良でライブ行けないので
おうちで大人しくポルトガル戦を観ます。
ごめんなさい。。